サファイアの原石は持っていた。ちまっとした六角形で黒っぽい青色。これはこれでかわいらしいんだけれど、身に着けられる、いわゆる宝石が欲しいなぁと思っていた。私自身は青が大好き。パーソナルカラーではブルベ冬と診断されたこともあり、大手を振って青を身に着けている。
サファイアの原石
タンザナイト、アイオライト、カイヤナイト、など青の宝石は多々あれど、ガサツな私が日々手元で宝石を楽しむにはサファイアは耐久性に優れていて魅力的だ。
サファイアは青前提です、みたいな感じで話を進めているが、サファイアにはない色はないというくらい、パパラチアサファイア(ピンクとオレンジの中間色)もいつか手に入れてみたいし、ピンクのシルキーサファイアも素敵…
だが、まず青いサファイアが欲しい。濃いロイヤルブルーサファイアも素敵だけれど、私はもう少し優しい青が好きで、非加熱サファイアの優し色合いがドンビシャだと思った。否、理由はそれだけではない。そのうち加熱石もそれはそれで美しいものだが、もともと原石好きの私にとって人間の手が加えられていない、加えなくとも美しい「非加熱」の存在は大変魅力的に感じられた。
手に入れたい、しかし非加熱、とりわけ美しく大きいものは高い…新品で買うことはもはや不可能なので、鼻息荒く、毎日メルカリを徘徊し、1CT以上、大変私好みのカットが美しい非加熱サファイアのリングを見つけることができた。
しかし悩んだ。
今まで買ったことがない高額な商品(10万円以上)の買い物をほとんどしない。家を見まわたしても、10万円以上のものは、在宅勤務用に購入した大変座り心地の良い椅子くらいである。
そのうえ、ものにお金を使わず、経験にお金を使うことが正義という価値観が刷り込まれており、高額なものを買うことへの心理的抵抗がすごかった。
1週間悩んだ。しかし買った。お値段148,000円で1ctの非加熱サファイアの指輪を買った。枠に縁どられたダイヤモンドも美しく、相場と比較しても決して安すぎず高すぎず妥当な金額だと思う。
指輪も石も気に入っていて、眺めて楽しんでいる。
10倍ルーペで石を見たところ、シルクインクルージョンがあり、それはそれは美しかった。
しかし、私の手が30代も半ばになり、日焼けと血管が浮き出てごつくなり、日々の家事であれまくっているせいか、この繊細で美しいデザインがなんだか似合わない気がする…(ごつい地金リングやごついデザインのリングは似合うのだが…)
正直、一度(ティファニー展の時)しかつけて外出をしていない。もっと昭和っぽいごついデザインの指輪のほうがよかったのだろうか。それとも重ね付けすれば解決?
悩みつつ、手のケアも頑張りたいと思います~!
コメント